暴落で「やめたい」と思った私が積立を続けた理由|2026年初のS&P500急落を経験して

「もうやめようかな」と、本気で思った瞬間がありました。

2026年の年明けから、S&P500をはじめとする米国株が大きく下落しました。
 
AI関連株の調整、景気減速への懸念、地政学リスクが複合的に重なり、わたしのNISA口座の評価額が数週間で数十万円単位で減っていく様子をアプリで確認するたびに、胸が締め付けられるような感覚がありました。

 

「今売れば損が確定する前に逃げられるかも」「積立を一時停止すれば損しないのでは」という考えが頭をぐるぐると回り続けていたあの時期のことを、この記事に正直に書いておきたいと思います。


2026年初の相場で何が起きたのか

2025年にS&P500は3年連続の二桁上昇という好調な相場が続いていました。
 
わたし自身も毎月の積立額を増やしていたこともあり、「このまま順調に増え続けるんだろうな」という根拠のない楽観があったと思います。

 

ところが2026年に入ると状況が一変。
 
AIアンカー株の調整、景気減速懸念、地政学リスクなどが複合的に作用し、米国株が急落。
 
わたしのNISA口座(主にS&P500)の評価額は一時的にかなりのマイナスとなりました。

 

投資SNSやニュースアプリを開くたびに「今すぐ売れ」「底はまだ先」「最悪の場合さらに−30%」といった情報が飛び交い、特に投資歴の浅い自分には「何が正解かまったくわからない」という状態になっていました。


積立停止ボタンに手をかけた、あの夜

忘れられないのは、ある平日の夜のことです。
 
帰宅してアプリを開き、前日比でまた評価額が下がっているのを見て、「積立設定の変更」ボタンを開いたところまで行きました。

「今月分だけ停止しよう。もう少し様子を見てからまた始めればいい」と思いながら、設定画面を眺めていました。

 

そのとき、ふとある言葉を思い出しました。
 
以前読んだ本の一節で、「市場から逃げるタイミングを正確に当てられた人間は歴史上ほとんどいない。
 
問題は逃げたあと、どこで戻るかを決められないことだ」という趣旨の言葉でした。

 

「売るのは簡単。でも、いつ戻るかは誰にもわからない。」その言葉が急に腑に落ちて、設定画面を閉じました。


「暴落時こそ積立を続ける」の意味を体感した

結果的に、わたしは積立を一度も止めませんでした。
 
そして、あの判断が正しかったことを数ヶ月後に実感することになります。

 
 

暴落時に積立投資を停止するのは得策ではない。
 
むしろ価格が下落している時こそ、ドルコスト平均法の効果を発揮しやすい局面といえる——
 
これは理屈では知っていたことですが、実際に体験して初めて「本当にそうだ」と血肉として理解できました。

 

株価が下がっているということは、毎月同じ金額で積み立てているわたしは「より多くの口数を安く買えている」ということ。
 
下落期間中の積立は、将来の回復局面での大きな利益の種をまいている行為だったのです。

実際の数字で確認してみた

わたしが経験したのと同様のシチュエーションで簡単に計算してみます。
 
毎月3万円をS&P500に積み立てている場合を想定します。

状況 毎月の積立額 基準価額(仮) 購入できる口数
通常時(下落前) 30,000円 20,000円/口 1.5口
暴落時(−25%) 30,000円 15,000円/口 2.0口
回復後(元の価格) 30,000円 20,000円/口 1.5口

暴落中に積み立てた2口分は、価格が回復した時点で通常時より多くの利益を生みます。
 
「下がっているときに買い増せている」という事実は、長期的には大きな恩恵になるのです。


感情的売却が危険な本当の理由

 

 

わたしが積立停止しなかった理由をもうひとつ挙げるなら、「売った後にいつ戻るか決められない」という恐怖感でした。

「下がりきったところで売って、もっと下がったところで買い直す」という作戦は、プロのトレーダーでも難しい判断です。
 
感情的に売却してしまった場合、「まだ下がるかも」という心理が続いて再投資のタイミングを逃し、結果的に「安く売って、高くなってから買い戻す」という最悪のパターンになりがちです。

 

暴落時には、市場の悲観的なニュースや噂に惑わされやすくなる。
 
しかし感情的な情報に流されるのではなく、客観的なデータに基づいた冷静な判断が不可欠だという指摘は、まさにあの夜のわたしへの言葉でした。


それでも精神的につらかったときに助けになったこと

「正しいとわかっていても、見続けるのがつらい」というのは本当のことで、わたしが実際にやったことをいくつかご紹介します。

  • 投資アプリの通知をオフにした:毎日の評価額変動を見るのをやめたら、精神的にかなり楽になりました。月に1回だけ確認するルールに変えました
  • 10〜20年後の試算だけを見るようにした:短期の損失額より「30年後に2,500万になる可能性」を意識することで、目先の数字に振り回されにくくなりました
  • 同じ状況の人の体験談を読んだ:「コロナショックでも積立を続けた人が、1〜2年後には大きなプラスになった」という事例を読んで、「同じ経験は過去にも繰り返されてきた」と冷静になれました

まとめ:暴落は「試練」ではなく「チャンス」と頭ではわかっていた

  • ✅ 2026年初のS&P500急落でも、積立を止めないことが最善だったと今は確信している
  • ✅ 暴落時こそドルコスト平均法の効果が最大化する。安い時に口数を多く買えているということ
  • ✅ 感情的売却の最大の問題は「売ったはいいが、いつ戻るかわからなくなること」
  • ✅ アプリ通知オフ・長期試算のみ確認・体験談を読む、が精神的安定に効いた

投資の本当の難しさは「知識」ではなく「感情のコントロール」にあると、この経験で心から実感しました。
 
もし今、暴落で「やめようか」と迷っている方がいたら、あの夜の自分と重ねながら、一度立ち止まって考えてみてください。

 

※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任のもとで行ってください。

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