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ドル円は158円台、1週間で約76銭の円安|日米金利差の理由と輸出企業・家計・NISAへの影響【10月9日時点】

FX ドル円は10月9日午後5時時点で1ドル158円33銭から34銭、前週末10月2日の157円57銭から59銭から約76銭の円安。10年国債利回りは米国5.22%、日本3.089%(10月8日)

直近の取引日である2026年10月9日(金)の東京外国為替市場で、ドル円相場は午後5時時点で1ドル=158円33〜34銭でした(日本銀行「外国為替市況」)。前週末10月2日(金)の同じ時刻の157円57〜59銭と比べ、約76銭の円安・ドル高です。土日は取引が行われていないため、本記事では10月9日までの数値を使います。

結論:円安が続く背景の1つは、米国と日本の金利差です。米10年債の利回りは5%台、日本の10年国債の利回りは3%台で、差は2ポイントを超えています。円安は、輸出企業の利益や外国株の投資信託の円換算額を押し上げる一方、輸入品の値上がりを通じて家計の負担を増やします。本記事では、為替の数字の読み方と、投資初心者にとっての意味を整理します。

ドル円の直近の水準は?10月9日午後5時は158円台

確認できた事実(日本銀行「外国為替市況」、東京市場のスポット・レート):

日付 午前9時時点 午後5時時点 1日の値幅 中心相場
10月9日(金) 158円04〜05銭 158円33〜34銭 157円77銭〜158円38銭 158円10銭
10月2日(金) 157円93〜95銭 157円57〜59銭 157円54銭〜158円21銭 158円08銭

出典:日本銀行金融市場局「外国為替市況」(2026年10月2日、10月9日)。スポット・レートは、その時点で実際に取引されている為替の値段です。為替は24時間、世界中で取引されているため、東京市場が閉まった後のロンドンやニューヨークの時間帯にも動きます。ここで示したのは東京市場の値で、週末時点の値とは異なる場合があります。

「1ドル=158円」とは、1ドルを手に入れるのに158円が必要という意味です。この数字が大きくなるほど円の価値が下がった状態で、これを円安といいます。ユーロも、10月9日午後5時時点で1ユーロ=177円83〜87銭でした(同資料)。

なぜ円安が続く?日米の金利差が大きい

10年国債の利回り 10月8日
米国 5.22%
日本 3.089%
差 約2.13ポイント

出典:米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」、財務省「国債金利情報」(本記事作成時点で日本の最新値は10月8日分)。米国の10年債利回りは10月9日に5.24%でした。

お金は一般に、より高い金利が得られる通貨に向かいやすくなります。日本の金利が上がってきたとはいえ、米国との差はまだ大きく、円を売ってドルで運用する動きが円安の一因とされています。米国の金利が高い背景は米10年債利回りが5%台に|日米の金利上昇の背景で解説しています。

日銀の植田総裁は10月6日の挨拶で、経済・物価の見通しが実現していけば政策金利を引き上げていく方針を説明しました(植田日銀総裁が10月6日に挨拶)。日米の金利差が今後どう変わるかが、為替の大きな手がかりになります。

円安は誰にプラス?誰にマイナス?

企業:輸出企業は利益が増えやすい

海外で稼ぐ企業は、ドルなど外貨の売上を円に換算するときに金額が大きくなります。実際、10月9日に決算を発表した企業でも、為替の前提を円安方向に見直す動きがありました。

  • 古野電気は、通期予想の前提を1ドル=153円から159円に変更し、業績予想を引き上げました。
  • 安川電機は、9月以降の想定を1ドル=145円から155円に変更し、売上の予想を引き上げました。詳しくは安川電機決算|受注は過去最高1,854億円をご覧ください。

ただし、会社の前提より円高になれば、利益が予想を下回る可能性もあります。

家計:輸入品の値上がりで負担が増えやすい

日本はエネルギーや食料の多くを輸入しているため、円安は輸入品の値上がりにつながります。8月の家計調査では、消費支出が物価の影響を除いた実質で9カ月連続のマイナスでした(家計調査8月は消費支出が実質3.1%減で9カ月連続マイナス)。

NISAで外国株の投資信託を持つ人が知っておきたいこと

  • 円安は円換算の評価額を押し上げる:S&P500やオルカン(全世界株式)の投資信託は、外国株を円に換算して基準価額を計算します。株価が変わらなくても、円安になれば基準価額は上がり、円高になれば下がります。
  • 為替は両方向に動く:円安で増えた評価額は、将来円高に動けば減る可能性があります。為替の動きを正確に予想することは難しいとされます。
  • 為替ヘッジという選択肢:為替の影響を抑える「為替ヘッジあり」の投資信託もあります。ただし、ヘッジにはコストがかかり、日米の金利差が大きいときはそのコストも大きくなりやすい点に注意が必要です。仕組みは為替リスクのヘッジ方法と実践例で解説しています。

次に確認すること|米CPIと日銀の発信

  • 10月12日(月):日本はスポーツの日で東京証券取引所は休場です。
  • 10月14日(水)午後9時30分:米国の9月の消費者物価指数(CPI)。結果が米国の金利を動かし、ドル円にも影響しやすい指標です。
  • 10月15日(木)・16日(金):日銀の小枝審議委員の挨拶と、植田総裁の挨拶(内田副総裁が代読)の公表が予定されています。
  • 10月29日(木)・30日(金):日銀の金融政策決定会合。

来週の予定の詳細は10月12〜16日の株式市場|米CPI・TSMC決算・企業物価指数など来週の重要日程で整理しています。

上下どちらの可能性も:米国のインフレが強く、米国の金利がさらに上がれば、円安が進む可能性があります。一方、米国の金利が下がったり、日銀の利上げ観測が強まったりすれば、円高に動く可能性もあります。また、急な円安に対しては、政府・日銀が為替介入(円を買う取引)を行うことがあります。

まとめ:ドル円は158円台、日米の金利差と来週の米CPIに注目

直近の取引日である10月9日の東京市場で、ドル円は午後5時時点で158円33〜34銭と、前週末から約76銭の円安でした。米国と日本の10年国債の利回りの差は2ポイントを超え、円安の一因とされています。円安は輸出企業や外国株の投資信託の評価額にはプラスに働く一方、家計の負担を増やします。為替は上下どちらにも動くため、NISAでは為替の影響も含めて長期で考えることが大切です。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。為替相場は日本銀行が公表した東京市場の2026年10月9日午後5時時点などの値で、現在の相場とは異なります。

参考資料

ドル円は10月9日午後5時時点で1ドル158円33銭から34銭、前週末10月2日の157円57銭から59銭から約76銭の円安。10年国債利回りは米国5.22%、日本3.089%(10月8日)
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