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コアCPIとコアコアCPIの違い|生鮮食品を除くか、エネルギーも除くか 2026年9月の全国はコア2.1%・コアコア2.4%

ニュースで見る「コアCPI」と「コアコアCPI」は、総務省統計局の消費者物価指数(CPI)のうち、生鮮食品を除く総合指数と生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数を指すことが一般的です。違いは「エネルギーを除くかどうか」です。

結論:2026年9月分の全国CPIでは、前年同月比で総合が2.1%、生鮮食品を除く総合(コア)が2.1%、生鮮食品及びエネルギーを除く総合(コアコア)が2.4%の上昇でした。この記事では、統計局の解説資料をもとに3つの指数の違い、エネルギーに含まれる5品目、最新の数字の読み方、次回の発表日を整理します。

コアCPIとコアコアCPIの違い|除いている品目

統計局の「消費者物価指数の解説」では、総合指数とは別に、特定の品目を除いた指数の作り方を定めています。名称と除いているものを表にすると次のとおりです。

統計局の名称 ニュースでの呼び方 除いているもの
総合 総合(ヘッドライン) なし
生鮮食品を除く総合 コアCPI 生鮮食品(生鮮魚介・生鮮野菜・生鮮果物)
生鮮食品及びエネルギーを除く総合 コアコアCPI 生鮮食品とエネルギー(電気代・都市ガス代・プロパンガス・灯油・ガソリン)
コアは生鮮食品を除く総合、コアコアは生鮮食品とエネルギー5品目を除く総合
コアとコアコアで除いている品目(総務省統計局の解説より)

生鮮食品とエネルギーの中身

解説資料によると、「生鮮食品」は生鮮魚介、生鮮野菜、生鮮果物の3つの類指数をそれぞれのウエイトで加重平均したものです。「エネルギー」は電気代、都市ガス代、プロパンガス、灯油、ガソリンの5品目の指数を加重平均して算出します。

どちらも天候や国際的な原油価格などで値動きが大きくなりやすい品目です。これらを除くと、物価の基調(一時的な要因を除いた流れ)を見やすくなる、というのが2つの指数がよく使われる理由です。

計算は「除いて並べ直す」のではなくウエイトで差し引く

生鮮食品を除く総合は、総合指数とウエイトから生鮮食品の分を差し引き、残りのウエイトで割り戻して計算します。生鮮食品及びエネルギーを除く総合も、同じ考え方で両方の分を差し引きます。統計局はこのほか、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数も作っています。

2026年9月の全国CPI|コア2.1%、コアコア2.4%

統計局が2026年10月23日に公表した「全国(最新の月次結果の概要)」の2026年9月分は次のとおりです(2025年=100)。

指数 指数の水準 前年同月比 8月の前年同月比
総合 102.2 2.1%上昇 1.9%上昇
生鮮食品を除く総合(コア) 102.3 2.1%上昇 1.7%上昇
生鮮食品及びエネルギーを除く総合(コアコア) 102.8 2.4%上昇 1.9%上昇

9月はコアコアの上昇率がコアを0.3ポイント上回りました。エネルギーを除いた方が上昇率が高いということは、エネルギー以外の品目(食料やサービスなど)の値上がりが全体を押し上げている、と読むことができます。9月分の詳しい内容は全国CPI9月分の記事で解説しています。

全国CPIの前年同月比(2026年9月)総合2.1%・コア2.1%・コアコア2.4%
全国CPIの前年同月比(2026年9月)。棒は0から同じ尺度

1年前と比べると

同じ資料の表では、2025年9月の前年同月比は総合2.9%、コア2.9%、コアコア3.0%でした。1年前と比べると、3つの指数とも上昇率は小さくなっています。

東京都区部の10月分は先に出る

統計局は全国の結果に先立ち、東京都区部の中旬速報値を公表しています。2026年10月30日に公表された東京都区部の10月分は、前年同月比で総合2.8%、コア2.6%、コアコア2.6%の上昇でした。東京都区部は全国の動きを先取りする指標として注目されますが、対象地域が異なるため、全国の数字と一致するとは限りません。詳しくは東京都区部CPI10月の記事を参考にしてください。

次の発表はいつ?

政府統計の総合窓口(e-Stat)の公表予定では、次の日程が示されています。

  • 全国 2026年10月分:11月20日(金)8時30分
  • 東京都区部 2026年11月分(中旬速報値):11月27日(金)8時30分
  • 全国 2026年11月分:12月18日(金)8時30分

投資の視点で見るときのポイント

CPIは日本銀行の金融政策を考えるうえで注目される指標の一つです。日銀10月会合の結果は日銀10月会合の記事にまとめています。ただし、1か月分の物価の数字だけで金利や株価の動きが決まるわけではありません。

  • 総合とコアの差が大きい月は、生鮮食品の値動きが影響しています。
  • コアとコアコアの差が大きい月は、エネルギーの値動きが影響しています。
  • 前月比を見るときは季節調整値、前年同月比を見るときは原数値が使われます。

よくある疑問

Q. 前月と比べた動きはどの数字を見ればいいですか?

A. 統計局は前月比を季節調整値で公表しています。2026年9月の前月比(季節調整値)は、総合0.4%、コア0.5%、コアコア0.5%の上昇でした。

Q. 「コアCPI」は統計局の正式な名称ですか?

A. 統計局の資料での名称は「生鮮食品を除く総合」「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」です。コア、コアコアはニュースなどでの呼び方です。

Q. 米国のCPIのコアと同じですか?

A. 国によって除く品目が異なるため、数字をそのまま比べないようにしましょう。米国のCPIについては米CPI9月の記事で解説しています。

まとめ:コアは生鮮食品を、コアコアはさらにエネルギーを除く

コアCPIは生鮮食品を除く総合指数、コアコアCPIは生鮮食品とエネルギー(電気代・都市ガス代・プロパンガス・灯油・ガソリン)を除く総合指数です。2026年9月の全国はコア2.1%、コアコア2.4%の上昇で、エネルギー以外の値上がりが目立つ結果でした。次の全国CPI(10月分)は11月20日に公表される予定です。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。数値は2026年11月2日時点で総務省統計局が公表している資料に基づいています。

参考資料

コアCPIとコアコアCPIの違い 2026年9月の全国は総合2.1%・コア2.1%・コアコア2.4%
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