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外貨準備とは?日本は2026年9月末で1兆1,784億ドル|為替介入で減る仕組みと内訳、10月末分は11月9日発表

円安や為替介入のニュースでよく出てくる「外貨準備」。日本がいくら持っていて、介入とどう関係するのかは意外と知られていません。11月9日には10月末の数字が公表されます。

結論:外貨準備は、為替介入などの原資として、国(外国為替資金特別会計)と日本銀行が持っている外貨建ての資産です。財務省によると、2026年9月末の日本の外貨準備高は約1兆1,784億ドルで、8月末から約291億ドル減りました。円買い・ドル売りの介入では外貨準備のドルなどを売るため、介入があると外貨準備は減りやすくなります。10月末の数字は11月9日(月)午前8時50分に公表予定です。

この記事では、財務省の公表資料をもとに、外貨準備の仕組み、最新の残高と内訳、為替介入との関係、公表データの見方を解説します。

外貨準備とは?為替介入の原資になる国の外貨

財務省は外貨準備の統計の目的を、外国為替相場の安定のために行う為替介入等の原資として、外国為替資金特別会計と日本銀行が保有する外貨準備資産の状況を明らかにすることと説明しています。毎月末の残高をドル建てで集計し、翌月上旬に公表しています。

中身は外国の国債などの証券や、外国の中央銀行への預金が中心です。ほかに、国際通貨基金(IMF)に関わる資産や金も含まれます。集計方法はIMFのガイドラインに沿っています。

2026年9月末の外貨準備高は約1兆1,784億ドル

財務省の公表値は百万ドル単位です。この記事では億ドル単位に四捨五入して示します。

日本の外貨準備高 2025年9月末1兆3,413億ドル、2026年8月末1兆2,075億ドル、2026年9月末1兆1,784億ドル
日本の外貨準備高の推移。棒は0から同じ尺度
時点 外貨準備高 前月末からの増減
2025年9月末 約1兆3,413億ドル 約171億ドル増
2026年8月末 約1兆2,075億ドル 約796億ドル減
2026年9月末 約1兆1,784億ドル 約291億ドル減

2026年9月末は、1年前の2025年9月末と比べると約1,629億ドル少ない水準です。8月と9月の2カ月で合計約1,087億ドル減りました。

9月末の内訳:大半は外国の証券

内訳 2026年8月末 2026年9月末
証券 約8,396億ドル 約8,217億ドル
預金 約1,554億ドル 約1,552億ドル
IMFリザーブポジション 約114億ドル 約113億ドル
SDR(特別引出権) 約612億ドル 約608億ドル
金 約1,241億ドル 約1,136億ドル
その他外貨準備 約159億ドル 約158億ドル

9月末では証券が全体の約7割を占めます。金は、重量が27.20百万トロイオンスで8月末と変わらない一方、金額は約105億ドル減りました。外貨準備はドル建てで集計されるため、保有している資産の価格や、ドル以外の通貨の為替レートが動くだけでも金額が変わります。

為替介入と外貨準備の関係

円安が急に進んだとき、政府は円を買ってドルを売る介入を行うことがあります。売るドルは外貨準備から出すため、円買い介入をすると外貨準備は減ります。反対に、円売り・ドル買いの介入をすると外貨準備は増えます。

財務省の「外国為替平衡操作の実施状況」では、2026年7月30日〜8月26日の介入額は15兆3,993億円でした。8月末の外貨準備の大きな減少は、この時期と重なります。一方、8月27日〜9月28日の介入額は0円で、9月末の減少には証券や金の金額の変化が表れています。介入の日ごとの内訳(7〜9月分)も11月9日に公表予定です。介入実績の調べ方は為替介入の実績の記事で解説しています。

外貨準備には「使える量」の目安になる面も

外貨準備の残高は、円買い介入に使える資金の大きさを考えるうえでの目安の一つとして注目されます。ただし、介入の規模や時期は政府が判断するものです。残高だけで介入の有無や効果を予想することはできません。ドル円の値動きの背景はドル円158円台の記事も参考になります。

10月末の外貨準備は11月9日に公表

公表予定 内容
2026年11月9日(月)午前8時50分 外貨準備等の状況(2026年10月末)
2026年11月9日(月)午前8時50分 外国為替平衡操作の実施状況(日次、2026年7〜9月)
2026年12月1日〜7日 外貨準備等の状況(2026年11月末)

財務省が公表した9月29日〜10月28日の介入額は0円です。10月末の数字を見るときは、介入がなかった期間であることを前提に、証券の価格や為替レートの変化による増減かどうかを確かめるとよいでしょう。外貨準備に含まれる米国債などの価格は金利で動きます。金利と債券価格の関係は債券価格と金利の関係の記事で解説しています。日本国債を誰が持っているかは国債の保有者内訳の記事をご覧ください。

よくある疑問

Q. 外貨準備の数字はいつ公表されますか?

A. 財務省が毎月末の残高をドル建てで集計し、翌月上旬に公表しています。公表予定日は財務省の「外貨準備等の状況」のページに掲載されています。

Q. 外貨準備が減ると円安になりますか?

A. 外貨準備の増減そのものが為替レートを決めるわけではありません。円買い介入で外貨準備が減るときは、円を買う取引が行われているため、円高方向の力が働きます。

まとめ:外貨準備は介入の原資、10月末分は11月9日に

外貨準備は、為替介入などに備えて国と日本銀行が持つ外貨の資産です。2026年9月末の日本の外貨準備高は約1兆1,784億ドルで、8月末から約291億ドル減りました。大半は外国の証券で、金や預金も含まれます。円買い介入をすると外貨準備は減り、資産価格や為替レートの変化でも金額は動きます。11月9日には10月末の残高と、7〜9月の介入の日次の内訳が公表されます。

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。数値は財務省の公表資料(2026年11月8日時点)に基づいており、億ドル単位は四捨五入しています。

参考資料

外貨準備とは 日本の外貨準備高は2026年9月末で1兆1,784億ドル、8月末から291億ドル減少
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