「FOMCの結果は日本時間の何時に出る?」「9月に利上げしたばかりだけど、10月も上げるの?」。米国の金融政策を決めるFOMC(連邦公開市場委員会)の10月会合が、10月27日から始まります。
結論:米連邦準備制度理事会(FRB)によると、FOMCの10月会合は米国時間の10月27・28日に開かれ、声明は28日午後2時(米国東部時間)、議長の記者会見は午後2時30分に予定されています。日本時間では10月29日(木)午前3時に結果が公表され、会見は午前3時30分からです。前回9月会合では政策金利(フェデラルファンド金利の誘導目標)を0.25ポイント引き上げて3.75〜4%とし、9月会合の議事要旨では、大半の参加者が年末までにもう一段の引き上げが適切となる可能性が高いと評価していました。
この記事では、FRBの公表資料をもとに、10月会合の日程と日本時間、9月会合で決まったこと、経済見通し、10月会合で注目したい点を整理します。
FOMC10月会合の日程と日本時間
| 項目 | 米国東部時間 | 日本時間 |
|---|---|---|
| 会合 | 10月27日(火)・28日(水) | — |
| 声明の公表 | 10月28日 午後2時 | 10月29日(木)午前3時 |
| 議長の記者会見 | 10月28日 午後2時30分 | 10月29日(木)午前3時30分 |
米国は11月1日まで夏時間のため、日本との時差は13時間です。米国東部時間の午後2時は、日本時間では翌日の午前3時になります。夏時間の終わりと米国株の取引時間は米国株の取引時間の記事で解説しています。
FRBの会合日程では、2026年の残りの会合は12月8・9日です。12月会合は経済見通し(Summary of Economic Projections)の公表をともなう会合で、10月会合では経済見通しは公表されません。

前回9月会合で決まったこと
FRBが9月16日に公表した声明によると、FOMCはフェデラルファンド金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げて3.75〜4%にすることを決めました。声明の採決は12対0で、反対はありませんでした。あわせて、準備預金への付利(銀行がFRBに預ける準備預金の金利)は3.90%に引き上げられています。
声明は、経済活動はしっかりしたペースで拡大しているとしたうえで、雇用の伸びは労働力の増加に見合っており、失業率はほとんど変わっていないと説明しました。一方で「インフレは高止まりしている(Inflation remains elevated)」とし、今回の決定が2%目標へのより早い回帰を支えるとしています。
9月の議事要旨:大半が年末までの追加利上げを想定
10月7日に公表された9月会合の議事要旨では、今回の会合以降の金融政策について、大半の参加者(most participants)が、年末までにもう一段の誘導目標の引き上げが適切となる可能性が高いと評価したと記されています。議事要旨の詳しい内容はFOMC議事要旨の記事で解説しています。
9月の経済見通し:2026年末の政策金利の中央値は4.1%
9月会合では、FOMC参加者による経済見通しも公表されました。政策金利の見通しは、各参加者が適切と考える誘導目標の中心の値です。
| 項目(中央値) | 2026年 | 2027年 | 6月時点の2026年 |
|---|---|---|---|
| 政策金利 | 4.1% | 4.1% | 3.8% |
| PCE物価上昇率 | 3.7% | 2.3% | 3.6% |
| コアPCE物価上昇率 | 3.4% | 2.5% | 3.3% |
| 失業率 | 4.1% | 4.1% | 4.3% |
| 実質GDP成長率 | 2.3% | 2.4% | 2.2% |
9月の決定後の誘導目標3.75〜4%の中心は3.875%です。2026年末の中央値4.1%は、これより約0.225ポイント高い水準で、0.25ポイントの利上げ1回分に近い位置にあります。ただし、見通しは参加者それぞれの想定にもとづくもので、実際の決定を約束するものではありません。政策金利の中央値は2028年に3.9%、長期的な水準は3.2%とされています。

10月会合で注目したい点
- 追加利上げの有無:議事要旨は「年末までに」もう一段の引き上げとしており、10月と12月のどちらの会合で判断されるかは公表資料からは分かりません。結果は日本時間29日午前3時の声明で確認できます。
- 声明の物価と雇用の評価:9月の声明は「インフレは高止まり」としていました。表現が変わるかどうかは、今後の政策を考える手がかりになります。
- 議長の記者会見:10月会合では経済見通しが公表されないため、12月以降の方針は会見での説明が中心になります。
米国の物価の動きは米CPI9月分の記事、長期金利の動きは米10年債利回りの記事をご覧ください。
同じ週に日銀会合も:日本の投資家が確認したいこと
日本銀行の公表日程によると、金融政策決定会合は10月29日(木)・30日(金)に開かれ、30日には経済・物価情勢の展望(展望レポート)も公表されます。FOMCの結果が出た翌日の30日に日銀の結果が出る日程です。日銀会合のポイントは日銀10月会合の記事で整理しています。
政策金利の変更や声明・会見の内容によって、米国の金利、ドル円、株価が大きく動くことがあります。NISAなどで長期の積立をしている場合は、1回の会合の結果だけで方針を変える必要があるかどうか、目的と期間に照らして考えることが大切です。
よくある疑問
Q. FOMCの結果は日本時間の何時に分かる?
A. 声明は米国東部時間10月28日午後2時、日本時間では10月29日(木)午前3時に公表される予定です。議長の記者会見は日本時間午前3時30分からです。
Q. 10月会合で経済見通し(ドットチャート)は出る?
A. FRBの会合日程では、経済見通しの公表をともなうのは12月8・9日の会合で、10月会合では公表されません。
Q. 9月の利上げは全員が賛成した?
A. FRBの声明によると、9月の声明は12対0で承認されました。
まとめ:結果は日本時間10月29日午前3時、追加利上げの判断に注目
- FOMC10月会合は米国時間10月27・28日。声明は日本時間10月29日(木)午前3時、会見は午前3時30分です。
- 9月会合では誘導目標を0.25ポイント引き上げて3.75〜4%とし、採決は12対0でした。
- 9月の議事要旨では、大半の参加者が年末までにもう一段の引き上げが適切となる可能性が高いと評価しました。
- 9月の経済見通しでは、2026年末の政策金利の中央値は4.1%。10月会合では経済見通しは公表されません。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。金融政策の決定や市場の動きを予想するものではなく、金利・為替・株価は変動します。
参考資料
- Federal Reserve「Meeting calendars and information」
- Federal Reserve「Calendar(October 2026)」
- Federal Reserve「FOMC statement(September 16, 2026)」
- Federal Reserve「Minutes of the FOMC(September 15-16, 2026)」
- Federal Reserve「Summary of Economic Projections(September 16, 2026)」
- 日本銀行「金融政策決定会合の運営」
- NIST「Daylight Saving Time」